いま、お正月に飾られる「門松」といえば、竹を斜めに切って藁で巻いたスタイルが主流ですが、それ「門竹」じゃね?って思ったことないですか?
まあ私は門松を飾ったことも無いので考えたことなかったですが、言われてみるとそうですよね。
一応、松も添えられてはいますが、明らかに主役は竹っぽい。
このスタイル、どうも明治以降に広まった形らしいです。
仙台藩領でも、昔は松を使った門松を飾っていたそうで、最近お正月はその仙台門松スタイルを復活させる施設が増えました。以下の歴史研究家・菅野正道さんの記事に詳しく書いてあります。
なぜか「竹」の正月飾りの門松 震災をきっかけに進んだ仙台藩の伝統的な「松」の門松復元
展示期間が短いのと、けっこうあちこちに点在しているのでコンプは難しいんですが、何か所か見てきました。
【きものゞ老舗にしむら】
この真ん中の「ケンダイ」の部分、赤い点が3つうたれるもののようなのですが、これって玉紙でも見たことがあるスタイルなので、同じ由来の風習なのかな…?などと考えています。
【第三志ら梅ビル】
【地底の森ミュージアム(仙台市富沢遺跡保存館)】
【仙台市歴史民俗資料館】(2020年の写真)
※ 屋内の展示は虫害などの発生を防ぐため、植物部分を樹脂製のフェイクにしているとのこと。
実は仙台の伝統門松については、以前から存在を知られつつもよくわかっていなかったんだけど、震災後の被災資料のレスキューの過程で、具体的なスタイルなどが伝承されてることが判明して復活につながったという…何が幸いするかわからんですね。
2022年に飾られていた場所一覧はこちら。今の門松、どっちかっていうとフラワーアレンジメントになっちゃってるので、この伝統スタイルのほうが主流になったら格好良いのにな~と思っています。