R2初詣に訪れたお不動さんが崩壊していて、新年早々諸行無常を感じたハイムだったが、北東の方角にも「板谷西山大滝不動尊」というお不動さんがあることに気付き、そちらを詣でてみようと決心したのであった。
ちなみに直線距離を測ると、「白翁瀧不動尊」から「板谷西山大滝不動尊」まで約1.1キロ。近い!ウサイン・ボルトがトップスピードで走れば100秒くらいで着きます。
まあ実際は、山越えの道が一切ないため、徒歩一時間以上かかる距離でしたが…。
最寄り駅もバス停もコンビニも歩道もないですが、道も県道40号利府松山線しかないので、特に迷わずたどり着けました。ガードレールがふいに途切れて古い木の案内があらわれます。これがなかったら、多分ただの隙間だと思ってスルーされそうな、ささやかな入口です。
こういう古い木製の案内杭、風情があって好きだけど、あと数年で朽ち果てそう…もし新しく作られるとしたら、合成樹脂的な何かになっちゃうんだろうな…いや、それでも新しく作られるのであればマシか。
最悪、朽ちてそのままってこともあり得ますからね。
意外に車が往来する県道から階段を数段おりると、山崎川という小さな川が流れており、木と鉄で作られた橋がかかっています。
寂れた神社仏閣巡りが趣味っていうか、田舎の神社仏閣参道含めてたいてい朽ちかけてるので、こういうものかと思いましたが、こちらの2018年に訪問した方のブログ「白狼神社の石碑」と見比べると、令和元年台風第19号の被害により、手すりなどが崩壊したようです。
木製の鹿島鳥居も塗装から大分年季を感じますが、ちゃんとしめ飾りがあるので、誰かが元朝参りしたのかな?
いや、でも、ここに夜中に来るのは物理的にも危険で怖過ぎるか…
鳥居を抜けて100mくらいで、すぐに小さなお社が見えて水の音がきこえてきます。このお社の少し手前右手に、以前他の場所にあった「白狼神社」の石碑が移設されています。
突き当りの右手奥に、小さな滝とお不動様の石像があります。
常に滝の水にうたれている不動明王は苔の衣をまといてモケモケなので、露出度低め。片腕とひざ下しか見えない…明治…何年なのかも読めないですね。
地形や水脈のこととか全然わからないんですが、位置的には「白翁瀧不動明王」の山を挟んだ反対側って雰囲気です。この滝も同じ水源なんでしょうか?
それほど寒くない日だったので滝の水は流れ落ちていましたが、周辺が氷の国の植物みたいに凍ってました。こういうの好き。
お賽銭を入れるお皿がお社の中にあったので、ちょっと失礼して扉を開けたら、
見てください!鏡餅の下に!タマガミが置いてあります。
あの市販の黄黒の海老と鯛プリントでも昆布でもなく、手書きで紅い点が3つついているタイプです!大興奮!!
いや、実はこれ画像の明度上げて見えるよう加工してるんですけど、実際は薄暗い森の中の灯りの無いお社の中なので、現地では全然気が付きませんでした。
まさかここで手書きタイプの玉紙に巡り合えるとは思わなかったです。
さすがお不動様!ご利益ある~!